サイトスワップ
MENU
入門
議論
第14回
- 名称
- SSS0000000000e
- 日時
- 2015/10/11 11:00~12:00
- 場所
- ビッグパレットふくしま控室2
- 参加者
- 9名
概要
セバスちゃん | サイトスワップ作成用エクセルマクロ |
西野 | いわゆる [33] について |
くろせ | フライングハットのサイトスワップについて |
森下 | 色変えシガーの周期 |
れの | θ(シータ)とその拡張 |
サイトスワップ作成用エクセルマクロ
ボールがぶつかるなど難しいことを考えなくても、エクセルシートにボールを投げるタイミングを入力していくだけでサイトスワップを出力してくれるマクロです。これはセバスちゃんの「方眼サイトスワップ」の考え方をコンピューター上で表現したものになります。このマクロはサイトスワップ掲示板にフリーで公開されているので、誰でも使うことができます。
いわゆる [33] について
最近世界で流行っている(かもしれない)ニコイチでボールジャグリングをするときのマルチ表記が正確性を欠いているため、正しい表記を根付かせるべきという使命感から行なわれた研究です。例えば、6ボールで2個ずつ3カスケードのように投げるときの表記を [33] と書いてしまうと、JuggleMaster などでは重なってしまい分からなくなります。正しくは [57][22]2 です。意外と手作業で見つけるのは難しいサイトスワップなのですが、西野さんはボールの数やマルチの個数に対するパターンを調べ上げ、一般にニコイチにする前のサイトスワップからの変換を見つけたそうです。分かりやすく表にすれば一般のジャグラーにも使いやすいのでは? という意見が出ました。
フライングハットのサイトスワップについて
頭にかぶることが多いフライングハットの技の表記についての発表でした。ハットサイトスワップについては、頭を3本目の手にする案や頭を無視してかぶっていても滞空状態とする方法が提案されていましたが、実用性としてはあまり良くないものでした。なぜなら、前者は表記が煩雑な割に頭は自由に投げ上げられるわけではないので無駄が多いこと、後者は逆に完全に無視していることが直感性を損ねるためです。また、フライングハットはどちらかと言うとシンクロの動きをすることもバニラサイトスワップと相性が良くありません。くろせさんの考えた表記では、例えば頭の帽子を右手で取り、左手から頭にかぶせる動きを H と書き、3ハットでフリップしながら右からハットを投げるシャワー的な技を 3H と表記します。これはかなり直感的でありながら、サイトスワップの数理を適用しやすい表記になっていて、技を発展させやすいと考えられます。
色変えシガーの周期
シガーボックスの入れ替えと色変えを合わせた操作を総当りで調べ、各々の操作を繰り返し何回行なえば元に戻るのかについての調査でした。3シガーで周期3で色変えが元に戻るパターンなどは目新しく、この調査は今までになく面白い発想と評されました。数学的には群の軌道にあたり、そこから例えば3シガーで周期5のものはない、などいろいろなことが証明できます。遷移表のようなものを作る、エクセルマクロにするなどの応用が提案されました。
θ(シータ)とその拡張
バウンスジャグリングにおけるサイトスワップの応用についてでした。θという技(この場で命名されました)は、トスシャワー中に手渡しのボールをバウンスに変えることであたかもθやリサイクルマークのような軌道を作る技です。地面にバウンスさせる回数を増やすことで、バウンス側のタイミングはいくらでも遅くできます。例えばトスの 515151... を基本として、最初の 1 を 7 に変えて 7 をバウンスで行なえば 575151 になり、さらにタイミングを遅くしたければ 7 を 9 にして、59515151 とトスシャワーを増やせば良いことが分かります。よくあるパターンは 7971 で 9 を2バウンスにするものです。サイトスワップを使うことでバウンストリックでの見通しが良くなることが分かります。