サイトスワップ

サイトスワップシンポジウム

JJF等においてサイトスワップシンポジウム(通称SSS)が開催されています。以下の議事録のうち第1回~第7回は「趣味のジャグリング」から転載し加筆修正したものです。

開催イベント場所
第15回JJF2016東京
第14回JJF2015郡山
第13回JJF2014東京
第12回JJF2013三島
第11回JJF2012東京
第10回JJF2011東京
第9回JJF2010山口
第8回JJF2009千葉
第7回JJF2008神戸
第6回JJF2007静岡
第5回JJF2006東京
第4回JJF2005大阪
第π回三多摩2004調布
第3回JJF2004名古屋
第(2x, 4x)回三多摩2003調布
第2回JJF2003仙台
第1回JJF2002川崎

第15回

名称
[SSSf]
日時
2016/10/09 12:00~13:10
場所
国立オリンピック記念青少年総合センター第2研修室
参加者
7名

概要

セバスちゃんオイラーなサイトスワップ
セバスちゃんジョグリングクロマトグラフィー
西野東京マトリックス(復習)
セバスちゃんパッシング開始の通信プロトコル

セバスちゃんの「オイラーなサイトスワップ」は、SSS0007 で触れられた素なサイトスワップに近い新たな概念です。オイラーなサイトスワップは、1循環する間の各時刻の状態数がすべて異なります。状態遷移図上では1つのノードを決して2回通らないループを形成するため、オイラーのケーニヒスベルクの橋の問題との連想からその名が付けられました。オイラーなサイトスワップへの分割は、元のサイトスワップの中で反復可能な部分を取り出します。

セバスちゃんの「ジョグリングクロマトグラフィー」は、個人の主観で決めるしかなかった技の難易度を客観的な尺度で測るための画期的な方法です。その方法とは、ある技を連続でやりながら、決められた時間(10秒など)でどれだけの距離ジョグリングできたかによって、その距離が長い方が難易度が低いとするものです。クロマトグラフィーという、物質を分離する化学的手法をジャグリングに適応したものといえます。懸念としては、特殊な技(例:横たわってやる技)では適応できないことや、1つの技が異常に上手い人がやることで不当に難易度が下がってしまうことが挙げられます。なお、ジョグリングクロマトグラフィーはJJF3日目に大体育室にてテスト測定が行なわれました。

西野さんの「東京マトリックス(復習)」は、今年のJJFで行なわれた東京マトリックスの数理を解説したものです。パターンとしては「仙台マトリックス」と同じで、格子状に人間を並べることで超多人数でのパッシングが可能になるというものです。くわしくは西野さんの 仙台マトリックスのススメ に書かれています。なお、SSS終了後の熱い議論により、ハニカムパターンでも同様のパッシングが可能なこと、しかもそれは仙台マトリックスのパターンから1/4を省略したものと同値であることが判明しました。

セバスちゃんの「パッシング開始の通信プロトコル」は、簡単なルールを共有しておけば見知らぬ人とでもすぐにパッシングができるという内容でした。このプロトコルは、同期とカウントダウンからなっています。パッシングが始められるだけでなく、パスしたい人が重複してしまった場合の衝突防止や、シームレスにパッシングの相手を切り替えることにも対応しているのが良い点です。出席者からは、携帯電話の通信で似たようなことが行なわれているという話も出ました。

第14回

名称
SSS0000000000e
日時
2015/10/11 11:00~12:00
場所
ビッグパレットふくしま控室2
参加者
9名

概要

セバスちゃんサイトスワップ作成用エクセルマクロ
西野いわゆる [33] について
くろせフライングハットのサイトスワップについて
森下色変えシガーの周期
れのθ(シータ)とその拡張

セバスちゃんの「サイトスワップ作成用エクセルマクロ」は、ボールがぶつかるなど難しいことを考えなくても、エクセルシートにボールを投げるタイミングを入力していくだけでサイトスワップを出力してくれるマクロです。これはセバスちゃんの「方眼サイトスワップ」の考え方をコンピューター上で表現したものになります。このマクロは サイトスワップ掲示板 にフリーで公開されているので、誰でも使うことができます。

西野さんの「いわゆる [33] について」は、最近世界で流行っている(かもしれない)ニコイチでボールジャグリングをするときのマルチ表記が正確性を欠いているため、正しい表記を根付かせるべきという使命感から行なわれた研究です。例えば、6ボールで2個ずつ3カスケードのように投げるときの表記を [33] と書いてしまうと、JuggleMaster などでは重なってしまい分からなくなります。正しくは [57][22]2 です。意外と手作業で見つけるのは難しいサイトスワップなのですが、西野さんはボールの数やマルチの個数に対するパターンを調べ上げ、一般にニコイチにする前のサイトスワップからの変換を見つけたそうです。分かりやすく表にすれば一般のジャグラーにも使いやすいのでは? という意見が出ました。

くろせさんの「フライングハットのサイトスワップについて」は、頭にかぶることが多いフライングハットの技の表記についての発表でした。ハットサイトスワップについては、頭を3本目の手にする案や頭を無視してかぶっていても滞空状態とする方法が提案されていましたが、実用性としてはあまり良くないものでした。なぜなら、前者は表記が煩雑な割に頭は自由に投げ上げられるわけではないので無駄が多いこと、後者は逆に完全に無視していることが直感性を損ねるためです。また、フライングハットはどちらかと言うとシンクロの動きをすることもバニラサイトスワップと相性が良くありません。くろせさんの考えた表記では、例えば頭の帽子を右手で取り、左手から頭にかぶせる動きを H と書き、3ハットでフリップしながら右からハットを投げるシャワー的な技を 3H と表記します。これはかなり直感的でありながら、サイトスワップの数理を適用しやすい表記になっていて、技を発展させやすいと考えられます。

森下さんの「色変えシガーの周期」は、シガーボックスの入れ替えと色変えを合わせた操作を総当りで調べ、各々の操作を繰り返し何回行なえば元に戻るのかについての調査でした。3シガーで周期3で色変えが元に戻るパターンなどは目新しく、この調査は今までになく面白い発想と評されました。数学的には群の軌道にあたり、そこから例えば3シガーで周期5のものはない、などいろいろなことが証明できます。遷移表のようなものを作る、エクセルマクロにするなどの応用が提案されました。

れのさんの「θ(シータ)とその拡張」は、バウンスジャグリングにおけるサイトスワップの応用についてでした。θという技(この場で命名されました)は、トスシャワー中に手渡しのボールをバウンスに変えることであたかもθやリサイクルマークのような軌道を作る技です。地面にバウンスさせる回数を増やすことで、バウンス側のタイミングはいくらでも遅くできます。例えばトスの 515151・・・を基本として、最初の 1 を 7 に変えて 7 をバウンスで行なえば 575151 になり、さらにタイミングを遅くしたければ 7 を 9 にして、59515151 とトスシャワーを増やせば良いことが分かります。よくあるパターンは 7971 で 9 を2バウンスにするものです。サイトスワップを使うことでバウンストリックでの見通しが良くなることが分かります。

第13回

名称
[SSSd]
日時
2014/10/12 12:00~13:00
場所
国立オリンピック記念青少年総合センター第1研修室
参加者
7名

概要

立谷ジャグリング版アキネイターのアイデア
森下サイトスワップの結晶を作ってみた完結編
立谷サイトスワップ z を投げる動画の情報

いくつかの質問から人物を当てるアキネイターというサイト・アプリがありますが、それをサイトスワップでも行なえるんじゃないかというアイデアが立谷さんから発表されました。従来のサイトスワップ検索ではボールの数、最大高さなどで絞り込む程度でしたが、この仕組みを使えば

  • シンクロか否か
  • ピルエット挿入可能かどうか
  • シャワーっぽい
など、より人間の感覚に即したサイトスワップ検索ができるのではないかと意見が出ました。また、思ったとおりのサイトスワップが表示されなくても、「これはこれで面白いからやってみよう」となる効果も期待されます。さらに推し進めれば、ボディスローを含む技の分類も可能になるかもしれません。SSSではこのプログラムを書ける人を募集中です。

森下さんが SSSc で発表した「サイトスワップの結晶を作ってみた」の模型が、完成版として帰って来ました。これはサイトスワップを座標空間上に配置することできれいな周期性と対称性のある結晶として並ぶという現象を、糸とピンポン玉を使った模型として表現したものです。SSSc 版には糸がたるむという問題がありましたが、完成版には微弱張力保持システム(材料:輪ゴム)をそなえており、よりきれいに格子点上にピンポン球が並ぶようになりました。また、非常に潤沢な予算を投入したことにより、ピンポン玉の色がレインボーカラーになりました。色は、サイトスワップのボール数を表しています。これらの改良の結果、模型の美しさが一段とアップしました。

立谷さんから YouTube に サイトスワップの z を投げる動画 が投稿されているという情報が寄せられました。動画説明文がいい感じです。ここから発展して、「z より上は何と表記するか」「z をバウンスジャグリングで投げられないか」などの話が出ました。

他にも、某クラブパッシング3Dシミュレータを Oculus (3D没入感がすごいヘッドマウントディスプレイ)対応にできないかなどの雑談で盛り上がりました。

森下さんは、「サイトスワップの結晶」により2014年度の広幡杯審査員特別賞を受賞しています。模型は運営側の好意により大体育室に展示され、たくさんの一般ジャグラーにサイトスワップに興味を持ってもらうことができました。この模型は展示後、ジャグリング協会に寄贈されました。

第12回

名称
SSSc
日時
2013/10/13 12:00~14:00
場所
三島市民体育館大会議室
参加者
11名

概要

立谷Web版もしかしてサイトスワップ
立谷サイトスワップを音声で読み上げる
セバスちゃんなんとかする
セバスちゃん喋る気まぐれサイトスワッパー
森下サイトスワップの結晶を作ってみた【新ジャンル:工作してみた】
磯部動画からのサイトスワップの算出
yukiPrechac
森下にしのさんのサイトスワップパズル研究
シガーノーテーションの着想

Web版もしかしてサイトスワップは、昨年の広幡杯特別賞を獲得した「もしかしてサイトスワップ」をWeb上で使えるようにしたものです。サイトスワップにならない英数字列に対してほんの少しの修正でサイトスワップになる文字列を導き出し、「もしかして」と示してくれます。なお、この機能は JuggleMaster の Java 版 Ver 2.1 以降、JavaScript 版 Ver 1.1.0 以降にも搭載されています。

オリジナル版の JuggleMaster はボールを投げるたびにビープ音が出てノスタルジックな楽しさがありました。Java 版 Ver 2.2 以降ではビープ音の代わりにサイトスワップを音声で読み上げる機能がつきました(JavaScript 版 Ver 1.2.0 以降にも移植されています)。リズム感が楽しい逸品となっています。合成音声ライブラリが気軽に手に入る時代だからこその機能といえましょう。マルチやシンクロでの発声はどうなるの、等の質問が出ていました。

セバスちゃんのサイトスワップエディターに新機能「なんとかする」が加わりました。適当な英数字の羅列を入力して「なんとかする」を押すと、中の人が頑張ってジャグリング可能なサイトスワップに変換してくれます。もしかしてサイトスワップとの違いはジャグリング可能になるまでどこまでも改変していくことです。

同じくセバスちゃんの、はじめからパターンを決めずに逐次生成しながらランダムにサイトスワップを作り続ける気まぐれサイトスワッパーもついに沈黙を破り、イケボな音声がつきました。聞きながら投げれたらかなりの手練れ?

「サイトスワップの結晶を作ってみた」は、今まで興味のなかった人にも視覚的にサイトスワップの数理的世界を体感してもらおうということで、サイトスワップを座標空間上に並べるときれいなパターンを作るという「サイトスワップの結晶」を実際に模型として作ってみたという発表です。材料費や工夫が発表の主な内容でした。元ネタ「サイトスワップの結晶」は SSS5 で吉野さんにより発表されました。残念ながら途中までしか完成していませんでしたが、これは完成品が待ち遠しいということで工作のアイデアや改良案が次々と出されました。

動画からのサイトスワップの算出は、画像認識や kinect といった手法を使い体の動かし方という「暗黙知」からサイトスワップという「形式知」を抽出するというコンセプトの発表です。実際に大学院で研究をしているというだけあって非常に本格的な内容でした。技術的ハードルもあるようですが、初中級者の技の習得時にそれができているかの判定が機械的にできればジャグリングの裾野を広げるのではないかと期待されています。

yuki さんの発表は、サイトスワップをもとに2人あるいはそれ以上の人数での複雑なパッシングパターンを生み出すことができる Prechac 形式の紹介です。複数人が等時間ずれながらサイトスワップをやっているときに transition number という数をサイトスワップに足し引きすると新たなパッシングパターンが生まれるというものです。左手からも投げる複雑なパターンが簡単に作れますし、テーブルパッシング(机上でボールを転がすパッシング)のパターンとしても合わせて海外では流行っているそうで、日本人にぜひ広まってほしいとのことでした。

「にしのさんのサイトスワップパズル研究」は、にしのさんが掲示板に出題したサイトスワップパズルに対する回答です。13個のサイトスワップの状態数を調べると 7 と 73 の2つは必ず通らなければならないため長さ 6 が余計に必要(合計45)で、これが最小だということを詳しく証明しました。最後に突然、333423441522531945001830690006120727116030 という謎めいた数字を黒板に書いて壇を降りました。

岸さんの発表は、シガーボックスの入れ替えを右方向への飛び越し数(例えば中抜きなら1個、外抜きなら2個)と見ることでシガーのノーテーションが作れないかというアイデアの発表でした。シガーノーテーションはまだ完全なものは報告されておらず、ぜひ研究を深めていってほしいと意見が出ました。今までに出たシガーノーテーションとその問題点などが話題に出ました。

第11回

名称
[SSSb]
日時
2012/10/07 12:00~14:00
場所
国立オリンピック記念青少年総合センター第1研修室
参加者
15名

概要

瀬田JJF2012 Tシャツのデザインについて
立谷もしかしてサイトスワップ?
フレディシンコペーション生成
森下紙などを使わずに状態数を調べる方法
いのけん群におけるサイトスワップ

JJF2012 Tシャツのデザインについては、JJF2012の公式Tシャツのデザインの説明と、その解説動画の紹介でした。

もしかしてサイトスワップ? は、入力した数列に対して、それに近いジャグリング可能数列を返すプログラムの紹介でした。具体的には1文字挿入、1文字削除、1文字置き換え、2文字をスワップしたもののなかから検索した結果を返すものです。

シンコペーション生成は、パッシングの中でもシンコペーションと呼ばれる種類の投げ方における状態数の説明と、遷移可能な状態を表した図の紹介でした。

紙などを使わずに状態数を調べる方法は、サイトスワップの状態数を指を折りながら調べる方法の紹介です。

群におけるサイトスワップは、集合におけるサイトスワップの定義とその応用の説明でした。

立谷さんは、「もしかしてサイトスワップ?」により2012年度の広幡杯審査員特別賞を受賞しています。

第10回

名称
[SSSa]
日時
2011/10/09 13:00~15:30
場所
国立オリンピック記念青少年総合センター第1研修室
参加者
8名

概要

セバスちゃんサイトアタック25
セバスちゃんジャグリング対消滅
フレディJuggloid の紹介
加藤サイトスワップポーカー
西野カスケードの仲間
森下サイトスワップの辞書的多義性
森下もしサイトスワップが1000ページの本だったら
加藤サイトスワップ通信

サイトアタック25は「空中のチェス」がコンセプトのゲームです。2人が交互に3ボールのサイトスワップを投げ 5×5 マスのパネルを埋めていき、先に1列そろった人の勝利となります。

ジャグリング対消滅は、この世には常にサイトスワップが発生していて、突如あらわれた正の数のサイトスワップに対しそれを補完するための負の数のサイトスワップも存在するはずであるという理論でした。

Juggloid は、クラブパッシングシミュレータです。3Dでいろいろな角度から見れたり、マルチやシンクロ等のトスや多人数パッシングもシミュレートできる優れものでした。

サイトスワップポーカーは、トランプゲームのポーカーにおいて、手札を並び替えてサイトスワップになればそうでない従来の役より強いという追加ルールを採用したものです。それに関していくつかの問題が提示されました。

カスケードの仲間は、例えば 522 や 900 は 3 に近い仲間であるとの発想に基づいています。既存のサイトスワップに 0 や 2 を付加することで周期を長くするアルゴリズムが紹介されました。

辞書的多義性の話は、「サイトスワップ」という言葉が実はいろいろな意味で使用されている点に着目し、例文を挙げつつそれらを分類するという試みでした。

もしサイトスワップが…は、1000ページの本には500の見開きがあるが、それらが持つ両ページのページ数がサイトスワップになる確率の紹介でした。

サイトスワップ通信は、サイトスワップ数列が情報通信のための符号語になりうるという理論でした。その上で、効率の良い符号化とはどのようなものかという話が展開されました。

第9回

名称
SSS-SSSSSS
日時
2010/09/19 11:00~12:00
場所
維新公園レクチャールーム
参加者
11名

概要

森下マルチサイトスワップの分解の続き
くろせハットジャグリングの表記について

森下さんの発表は、N個までの同時キャッチを認める任意のジャグリングを、複数の通常サイトスワップに分解できるかという問いですが、数学のBBSで聞いてみたらすぐに解決されてしまったとのことです(2009年10月の投稿ログを「サイトスワップ」で検索)。解決法は Hall の結婚定理で、この定理は Yahoo!知恵袋 に解説と証明があります。

くろせさんの問題は、かぶることもあるハットジャグリングはどのように書けるか教えてほしいというものでした。これに対し、かぶっているのを滞空時間と考えてはどうかというアイデアや、両手と頭で3本手サイトスワップ(シンクロあり)ではどうかといった検討がなされました。

その他 ppqp の宣伝やバーチャルジャグリングが進んでない報告などがありました。

池田洋介さんが特別司会でした。

第8回

名称
SSS8
日時
2009/10/11 13:00~14:00
場所
千葉ポートアリーナ研修室
参加者
13名

概要

加藤協会のサイトスワップページの紹介
セバスちゃん10×10 の空間へのボール充填問題
立谷サイトスワップの実数表記について
西野ルナロープの紹介

加藤さんの発表は、協会の一部にサイトスワップページを作ったことの報告でした。BBSもあるのでネタお待ちしてます。

セバさんの問題は、縦10×横10×厚さ1 のサイズの空間で、直径 1 のボールは最大いくつまでジャグリングできるかというものでした。手の大きさは考えないものとします。回答は理論でも実演でも可。

立谷さんの発表は、3.5 や 5.5 というサイトスワップの表記とその意味についての報告でした。rec.juggling などで2年に一度くらい話題になっている注目の問題です。

西野さんのルナロープは、ルナシリーズ最新作の光るインテリジェントロープです。実演とパターンについての紹介がありました。

第7回

名称
SSS0007
日時
2008/10/12 13:00~14:00
場所
神戸グリーンアリーナ体育館食堂
参加者
16名

概要

セバスちゃん高さの最大値≧素なサイトスワップの長さか?問題
植村@JugJugサイトスワップ解析、ソフトウェアの紹介
西野ルナボールによる明るいサイトスワップジャグリング

セバさんの問題は、セバさん自身のコンピュータを使った網羅的探索によって長さ6で既に否定的に解決していて、高さと長さの関係を求めよ、という問題になっています。初参加の人も多かったので、状態数や状態遷移などさまざまな基礎の確認にもなりました。

植村さんのソフトは、与えたサイトスワップに関連した情報を提供してくれたり、糊の計算や、虫食い穴埋めなどができるすぐれものです。ルーティンを作ったり、ピルエットポイントを入れたりするのに役立ちそうです。

西野さんのルナボールは、実際にデモが行なわれました。これを使えばカスケードつまり 3333 の各頂点で光らせたり、441 の 4 の頂点で光らせることができるという説明がありました。どのように制御しているのか不思議です。

第6回

名称
SSS6
日時
2007/09/23
場所
静岡市北部体育館会議室
参加者
9名

概要

セバスちゃんパスりマスた(仮名)ソフトの紹介
森下マルチサイトスワップの分解

セバさんのソフトは、パッシングシミュレータで、人の動きもプログラムできるところが特徴です。仙台マトリックスも表せます。ボールの動き自体はマルチハンドノーテーションと同じようにある時点での全ての手(あるいは人)の投げの高さと行き先を示します。エディタ機能が良くできていて、2つの時点・地点のボールを指定して入れ替え(サイトスワップ)操作できます。これによってアーリーやレイトパスをささっと編集できるようになっています。

森下さんのマルチサイトスワップの分解は、[43]23 = 420 + 303 のように、文字通りマルチの入ったサイトスワップを2つに分解する話題です。2つのサイトスワップがあったときに、足し合わせや併合ができることが知られています。併合によって、マルチの技を作ることができるのは簡単に理解できます。分解はこの逆ですが、問題は「分解できないマルチはあるか?」で、予想としては無いだろうとのことです。しかし一般のマルチサイトスワップで分解できないパターンが存在しないことの証明はまだできていないという話でした。

ちょうど直前のセバさんのソフトでは、マルチスローを表現するために、同じ場所に2人重ねる、ということを使って解決していました。もしも森下さんの分割が否定的に解決されると、人の重ね合わせでは表現できないマルチスローパターンがある、ということになるのでした。

第5回

名称
SSS5
日時
2006/10/09
場所
国立オリンピック記念青少年総合センター
参加者
11名

概要

セバスちゃんフェスティバルをジャグろう
西野なんでもシャワー
森下Z01拡張
吉野サイトスワップの結晶構造

セバさんの「フェスティバルをジャグろう」では、JJFは4033年に、三多摩は第12回にそれぞれジャグれるそうです。jjf4033、3tama12。

西野さんの「なんでもシャワー」は、時間引き延ばしとサイトスワップ操作によってシャワーを作り出すことができるものです。例えば 423 → 713151 というように、普通のサイトスワップから◎1△1…という形のシャワー技が必ず作れる便利な手法です。

森下さんのZ01拡張も、元となる数列を変換して簡単に違う技を作る手法です。1 → 201、2 → 501、3 → 801、…と変換できるため 31 → 801201 などとなります。

吉野さんのサイトスワップの結晶構造は、長さ n のジャグリングの数列をn次元空間上に配置したときの分布と構造についての考察です。長さ 3 のときは3次元空間を x + y + z = 3n で切った平面上の正六角形による充填と一致し、基底状態のサイトスワップが同一六角形上に配置されるという、非常に美しいものでした。n の面の六角形が作れれば、n > m となる m の面上での解が自動的に与えられるという便利さも持っていました。時間切れでここまででしたが、4次元(長さ 4)以上も綺麗なものだそうです。

第4回

名称
SSS4
日時
2005/08/12 16:00~17:00
場所
大阪府立体育館
参加者
10名

概要

セバスちゃん522 の壁
西野徳重さんのパッシングサイトスワップの紹介

セバさんの「522 の壁」は、テンポを変えて投げたときの、ボールの保持時間割合の変化がある点を境界として劇的に変化するという発表でした。ゆっくり高く投げると両手にボールをもったままの状態で待つようになりサイトスワップとしては 522 になってしまいます。この変化点に腕の長さという物理量が関係しているらしいという発表でした。レジュメが公開されています。

西野さんによるパッシングサイトスワップの紹介では、1人の2本の腕によるサイトスワップを自然に拡張して、2人の4本の腕によるサイトスワップの表記法と考え方が解説されました。

第π回

名称
SSSπ
日時
2004/10/10
場所
電気通信大学体育館
参加者
5名

概要

吉野ジャグリング可能な魔方陣と等差サイトスワップ

並べた数字がジャグリング可能な魔方陣について調べたことの発表です。偶数方陣はジャグリング不可能である一方、奇数方陣のうち 3×3 は1種類しかなく、なおかつジャグリング可能であるのは驚きです。5×5 以上のジャグリング可能な魔方陣を等差サイトスワップの考え方で作る方法が主な話題でした。

第3回

名称
SSS00000000000000000000000003
日時
2004/06/20 10:00~11:00
場所
オアシス21・銀河の広場
参加者
10名

概要

萩原新しいシガーボックスノーテーションについて
吉野サイトスワップ方程式

萩原さんのシガーボックスノーテーションは、中抜き、引っ付けやそれらの融合などによる複雑な技をシンプルな状態表現とその遷移として書き表す手法です。これまでの記法で重要視されていたシガーの回転そのものはオプションとして大胆に整理した結果、ナンバーズの各種の技や、萩原さんのオリジナルである引っ付け中抜き連続のような複雑な技もより容易に表現できるようになっています。

吉野さんのサイトスワップ方程式は、状態を方程式で表し、任意の状態間の接続を方程式を満たす解(一意とは限らない)として求めることができるものです。さらに確定していない状態も扱うことができるため、部分的にはジャグリング可能でないサイトスワップの断片をサイトスワップに組み込むための糊づけを求めたりすることができるという強力なツールです。第(2x,4x)回の復習と続編でした。

第(2x, 4x)回

名称
SSS(2x,4x)
日時
2003/10/18
場所
東京農工大学工学部体育館
参加者
6名

概要

吉野ジャグリングできる単語の組み合わせと、その見つけ方
吉野ジャグリング方程式その1

吉野さんのサイトスワップ方程式の話は終わらず、というよりは、まだ核心に触れる前に終了となりました。それでも、サイトスワップ方程式とは何か、どんな役に立つのか、どう解くのか、といった基礎理論については説明してもらえました。

第2回

名称
SSS2
日時
2003/08/23 11:00~12:00
場所
仙台市・泉体育館
参加者
5名

概要

セバスちゃんパターンを覚えたくない人のためのサイトスワップ逐時生成法
吉野ジャグリングできる身近な単語の探索
吉野高さを決めたときの状態遷移図の縮約

セバさんの逐次生成法は、状態値だけを保存しておいて、つぎつぎ投げたときの状態遷移を整数の足し算と割り算だけで行なうというものです。レジュメが公開されています。

吉野さんの単語の探索は、プログラムを作って、自分のコンピュータの中にある全ての文書を調べた結果の報告でした。intel はジャグれるとか、linux は大丈夫だけれど windows はだめとか、いろいろ楽しい発見がありました。5文字以上の長い単語がジャグリング可能なサイトスワップになる可能性は3%しかないそうです。

状態遷移図の縮約は、逐次生成法とも関連している話題で、3ボールで高さ 5 までの場合、本質的には2状態(基底と励起1)しかない、という凄い結果でした。

第1回

名称
SSS1
日時
2002/10/06 14:00~16:30
場所
とどろきアリーナ
参加者
20名

概要

西野ジャグリングの状態
吉野非巡回無限サイトスワップ
今村双対と合成

西野さんは、状態の考え方の紹介でした。

吉野さんは、無理数のセバスちゃん変換 1, 2, 3, 4 の問題点の指摘と解決法の提案についてでした。

今村さんは、逆転再生関係の双対性と、軌道分解にもとづくサイトスワップの加算についてでした。